虐待防止に向けて、議員、行政、市民にできること。

日々、活動の報告が間に合っていません。

やや遅ればせの報告になります。


7日土曜日は、自分も事務局として参加している「親子・子育て応援ラボ」の勉強会でした。

元厚労省の法律職として児童福祉法改正などにも携わってこられた、千正康裕さんを講師に招いて開催した勉強会には、東京都のみならず全国から議員や市民、民間支援活動をされている方などが参加をしてくれました。


事務局メンバーは千正さんのご自宅に伺わせていただいて、そこからオンラインでの配信の形を取りました。

写真の時は、マスクを外させていただいて、パチリ。

議員活動をしていると、意見交換をする相手が行政職員の方ばかり、となってしまったりすると、虐待防止に向けた施策なども「もうあれこれと、手を尽くして全てやっている」と思い込んでしまったりする瞬間があります。


特に広域の東京都のような行政や議会は、そこにいるだけでは現場を持たない機関なので、ともすれば現場の課題、現場で起きていることというのを知らないまま、予算書や審議会の検討書だけを見て色々と判断してしまうようなことも起きてしまいかねません。


千正さんご自身の体験ですが、厚労省で法律の改正に携わり、

「この改正は、現場にどう届いているんだろうか」

という疑問を持ち、毎週のように現場に赴いて、当事者や支援者の姿を見て、話をした、ということが本当に印象的です。

そして、私は行政職員も議員も本来はそうあるべき、と感じています。


この時に、では「現場はどこなのか」という判断により、

本当の現場にまで足が運べないこともあるかもしれません。

公的な支援機関のみを現場と捉え、そこに繋がっていない苦しんでいる当事者の姿は知らないままの場合もあるかもしれません。


私はこちらのラボのメンバーをはじめ、本当に何を置いても児童虐待をなくしていきたいと願う民間の方々や議員、行政職員の方々それぞれ一人一人、「この現場を見に行った方がいい!」という場所がもし違うとしても、その全てに足を運んで話を聞いていきたいと思っています。


議員活動をする中で、市民からの要望や陳情などもあり、なかなか全ての時間を児童虐待防止に向けた視察などに費やすことはできません。

ですが、1ヶ月に1日でも2日でも、予定をとって視察や意見交換にいくことは可能です。

困りごとを抱える人の姿は多様化しており、だからこそ細かく属性に分けて支援をしている団体があり、そこにつながっている当事者の方たちがいます。


若年女性と言われる、自宅などに居場所のない少女たち。また、少年たち。

職や家を失い、帰れる実家もなく、ネットカフェなどに暮らす若者たち。

性に関する知識が十分でなく、間違った知識から中絶や望まない妊娠を繰り返してしまう少女たち、またそのパートナーたち。

配偶者やパートナーから暴力を受ける女性や男性、またその子どもたち。

孤立無援で子育てを続ける、お父さん。またお母さん。


街でこう言った存在と通りすがることはあっても、

実際に声をかけて、何か必要なものがあるかと聞けるようなタイミングはなかなかありません。


でももし、少し大変そうにしている子育て中のお母さんやお父さんや、

夜中に少女たちだけで街を歩いているところに、当たり前に声をかけて、どうしたの、と言える社会だったら。

声をかける方も、かけられる方も、身構えることなく、普通に会話をして行けるようになったら。

また、子育てが、「その家族だけのもの」ではなくて、

社会全体が関わるべき、関わっても良いものとして、みんなで子育てそのものを支えていけたら。


虐待は、減っていくのではないかと思うのです。


勉強会の中では、具体的には例えば0歳児虐待死を防止するために必要なことや、虐待防止に向けて地域の中でつながりをあらかじめ作れるように取り組むことなどの重要性を改めて教えていただきました。


行政とやりとりをして、現行の法律を読むだけでは、今からまさに起きようとしている虐待の防止の糸口は見えてきません。

こうして民間で活動する様々な方から現場の課題や最もネックとなっている部分を指摘していただくことで、ピンポイントに「ではこの制度はもっとこうしたらどうか」「こんなところで苦しんでいる人にも光を当てたらどうか」という視点が得られることがあります。


親子・子育て応援ラボは、目黒区の田添まゆ議員の「子育てを応援して、もっと楽しいものにしたい」という想い、そして品川区の横山ゆかり議員の「社会から虐待をなくしたい」という想いから始まった様々な有志の繋がりです。

私自身も、いつも学ばされています。勉強会に参加くださった皆様からもです。いつも、ありがとうございます。