団地再生勉強会。多文化・多世代交流について考える
昨日は団地再生・老朽化マンション研究さんが主催のオンライン勉強会に参加させていただきました。
ズバリタイトルは
「住民の半数以上が外国人。芝園団地自治会の若手事務局長が語る」
埼玉県、川口市に位置する「UR芝園団地(賃貸)」は5000人以上が生活するマンモス賃貸で、なんと住民の半数以上が外国人。
2021年現在、国内の外国人比率は約2%。1万人住んでいれば200人は外国人でありどの自治体でも他人事ではない!と言うことで・・・
価値観の摩擦、旧住民と新住民のふれあい、ごみ捨てから世代問題まで、色々な課題を乗り越え始め、
メディアで引っ張りだこの芝園団地の若手事務局長から、共存→共生へのさまざまな工夫について伺いました。
都内でも、団地や集合住宅、都営や公社住宅には多種多様の様々な方々が暮らしています。
外国人、障害のある方、高齢者、子育て中の家族や、学生なども混じり合って暮らす中で、例えば「外国人はゴミの捨て方も知らない、どんな人たちか分からないし不安だ」という元々の住民の方がいたり、「子どもたちが公園でいつも遊んでいてうるさい、不快だ」というように感じる方がいたり、それぞれの生活形態や習慣の違いによって、様々な不満や不安の種になってしまっていることがあります。
こちらの団地で事務局長を始めみなさんが取り組んでこられたのは、そのようなお互いの「違い」についてまず理解した上で、できるだけ最低限のマナーやルールなどについて、相手にわかりやすいように伝えていこう、という徹底したコミュニケーションです。
コミュニケーション、にも色々あると思いますが、
文字だらけの紙を掲示板に貼っておく、だけでは伝わらない相手がいる場合。
その相手に伝わる形(イラストやその人の言語を使ったチラシや案内を作成)で、
丁寧に、意思の疎通をはかってこられたということが功を奏して、
外国人の数が増え始めた当初にぐちゃぐちゃだったゴミ捨て場も、
とても綺麗に使われている現在の写真を見せていただきました。
さらに驚いたのは、URに交渉して地元の議員さんも尽力されて、なんと外国人の入居者へのサポートを行う「通訳者」を新たに配置するようにされたということも。
徹底的に、外国人の側の立場に立って、最初の時点でボタンのかけ間違いがないように、情報共有や理解促進を進めてこられたことが、半数以上が外国人!という今日の状況にもつながっているようでした。
さらに、比較的若い世代に近い世代の外国人の入居が多いということから、若い大学生ボランティアに自治会運営のお手伝いをしてもらったり
多世代交流のイベントなどを積極的に行なって、高齢者が外国人の顔や職業を知ることができて安心して交流できるように図っていたり
色々と考えて取り組んでおられることに感服。
都事業ではコロナでかなりストップしているところが多い多世代交流の場作りについても、
確かに場は作れないが、その代わりに外国人新住民の紹介をするニュースチラシを作成して住民に配ったりと、今でもできることを続けているというから素晴らしい!
目的がしっかりされていると、
コロナ禍においても何かしらのアクションを継続することができるという好事例を伺って、様々な都事業を見直すきっかけにもなりました。
持ち帰り、様々議論や提案を再び重ねてゆきたいと思います!
勉強会の運営の皆様、
お声がけくださった多摩市の遠藤ちひろ議員、お誘いありがとうございました!
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