小学校→学童への移動がお子さんだけでは不安な件について

今週、とある多摩市の親御さんたちから、お子さんたちの学童通いについて不安なことがあるんです、とお話を伺う機会がありました。


最初、そのお話は一人かお二人のお子さんについての話かと勝手に思ってしまっていましたが、

蓋を開けてみると、複数の小学校に通う複数のご家庭がそれぞれ同じようなお悩み・不安を抱えていることがわかりました。


多摩市だけではないと思いますが、

小学校の授業が終わってから、保護者の方が仕事などが終わって帰ってくる夕方の時間まで、一人でおうちなどで過ごすのではなく、「学童」や「放課後子ども教室」などで過ごしているお子さんは大変多いです。


その「学童」に通うお子さんの数は親御さんの就労状況に合わせて年々増えており、保育園の待機児童問題に続いて、今は学童の待機児童問題が各所で問題になっている、ということは報道などでもよく取り上げられてきています。


そんな中、「学童」の所在地ですが、小学校の敷地内学童だけで全ての児童生徒さんが入ることができないということもあり、小学校の外に設置されている学童も多く存在しており、そして授業終了後に子どもたちが自らそこに歩いて移動していかなければならないということが、今回親御さんたちからご相談があったメインの内容でした。


ちなみに、厚労省の放課後児童クラブに関する資料によると、令和元年に全国の放課後児童クラブの設置場所の状況は


学校の余裕教室が約29%、

学校敷地内の専用施設が約25%


と小学校内での合計が約54%、


それ以外は児童館・児童センターや公的施設であり、約46%の設置場所については小学校からの児童たちの移動が必要、ということがわかります。


この移動については、なんら問題なく通うことができる、短距離であったり、高学年であったり、という場合は親御さんの不安は生じることは少ないかもしれません。


ただ、その距離が短距離であっても間に信号や横断歩道があったり、

お子さんが低学年であったり、

またお子さんに障害がある場合などは、

お子さんだけで毎日学校から学童への移動をすることにはやはり危険がゼロとは言えないこともあり、親御さんたちにとっては心配の種です。


この移動支援について、実は他の地域(23区内)の保護者や議員の方からも、同じように悩まれている方々がいるということ、それでも解決策が見つかっておらず、行政からもファミサポなどの活用を勧められるだけで解決に至っていないことなども耳にしたことがあります。


そこで、東京都に問い合わせをしてみたところ、担当課長が二つの可能性を提示してくれました。


一つ目は、「学童クラブの送迎支援事業」を区市に活用していただき、地域の高齢者や主婦の方による児童の付き添いや、バス等による送迎を行うことを目指していただくということ。


二つ目は、「学童クラブの障害児受け入れ推進事業」を活用していただき、学童クラブの支援員を加配していただいた上で、その支援員の方に小学校まで迎えにきていただくということです。


二つ目の方策ですと、最初からやや対象児童が限定されてしまうことが懸念されますが、

一つ目の方策は、そもそも「事業者を募集しても、そんな送迎支援だけやる事業者は少ないし、多分どこもやりたがらない(採算が取れないため)です」というようなご意見もあります。


一部の保育関係の都庁職員などからは「学校の先生に送って行ってもらうのが良いのでは」という声があったり、

一方で学校関係者からは「学校の教員にはその負担を負わせられない。学童側で迎えをよこしてほしい」というようなお声も。


こんなところでも縦割り行政による、現場でのお仕事の渡し合い、のような様相が生じているのかもしれません。


ですが、子どもたちと親御さんたちにとって、とはいえ毎日のこと。

親御さんが毎日安心して仕事に行き、

子どもたちが毎日楽しく学校にも学童にも通えるように、必要な送迎支援が求められているのであれば、ぜひ実現していただかなくてはなりません。


さまざまな方のお知恵をいただきながら、全ての子どもたちにとって、

誰一人取りこぼさない、

置いてきぼりにしない、

みんなで安心して通える学童クラブを実現していきたいです。


(かくいう我が家も、学童には大変お世話になってきたので、本当に少ない人員で子どもたちに丁寧にきめ細やかに接してきてくださっていることに、心から感謝です。学童も保育施設も、もっともっと支援員さんや保育士さんの処遇を改善していくべきだと痛感しています。)


引き続き、幅広く皆様からのご意見をお待ちしております。