コロナ禍でも学校行事などが全て中止とならないためには。文書質問解説その②

週明けにも、東京都にまん延防止等重点措置の適用か、という報道が続いています。これについては未だ議会において動きはありませんでしたが、本日夕方に対策本部会議が開かれることとなっており、その中での報告や議論を待ちたいと思います。


さて、これまでコロナ禍において、緊急事態宣言の発令中は特に、公立小中学校、また都立学校や私立学校等に通う児童生徒やその保護者らから、「教科の授業だけが学校の教育活動ではないはず。学校でしか体験できないイベントや学校行事などを中止にさせないでほしい」「参加・不参加の選択肢は残しつつも、せめて行事が行えるよう都教委には支援をしてほしい」という声を多く頂きました。


地元多摩市の保護者の方からも、地域の中の他の学校ではできていることが自分たちのところではできていない、というお訴えをこの冬からは多く頂いてきていました。


行事、にもさまざまありますが、保護者や児童生徒から要望が多いのは特に一生で一度限りしか体験できないもの、また教科の学習と同じくらい児童生徒が主体的に取り組んで協働的な学びにもつながっている文化的行事や体育的行事などです。


これについて、文科省は本年1月7日付で、感染症対策を講じつつ学校行事を実施するためにどのような工夫ができるか、学校設置者向けのQ&Aでこのように明らかにしています。



同じページの3月24日更新の修学旅行の実施についての項目でも、文科省としては修学旅行は子供達にとってかけがえのない貴重な思い出となる教育効果の高い活動であるため実施については最大限の配慮をお願いしたい、と記載されています。


このように、文科省からは適宜、各種行事やイベントについて、適切に実施できるようガイドラインを示すことや、学校設置者への通知を行ってきているということがわかります。


一方で、本年1月7日、緊急事態宣言の発令と時を同じくして東京都教育委員会が公表した報道発表資料では、都立高校において全ての部活動や全学年の集まる行事・修学旅行や学外での活動を中止するという通達がなされました。

公立小中学校については「行動特性や感染状況が高校生とは異なる」ということから、これと同じ対応は求めない、とも明記されています。


つまり、都教委の見解として、都内の高校生は地域を跨いで公共交通機関などを使い通学している生徒も多く、すでに感染が判明している都内の小中学生は主に家庭内感染による感染なのに対して、対して、高校生は感染経路不明が多いことから、家庭以外での飲食や部活動などにも伴う接触・移動などにより感染が拡大する恐れが高いということをとらえて、特に都立学校における行事等については厳しい措置を課さざるを得なかったということになります。 


感染拡大防止のための対策の必要性については理解するものの、

一方でこの時に各学校それぞれの状況や地域性、また活動内容の特性などを問わず一律で「全ての部活動・全学年の行事等」が中止するべきとされたことについては疑問が残ります。


余談ですが、一部の都立高校に通う生徒さんや保護者の方から、緊急事態宣言中はオンライン授業などもなく、ただの「週の半分が自宅学習日になる」ため、受験や進学を控えて大変不安に感じる生徒さんの中には普段以上に塾に通うことができるようにと家族で話し合いをしていたことなども伺っています。私立学校とは違うのだから、そこは自分たちで頑張らなくてはね・・という諦めにも似た言葉が聞こえてきますが、それで電車に乗って毎日塾に通わなければ、となる生徒さんたちの状況を都教委はどう捉えているのでしょうか。


また、学校行事や大会・コンクール等も中止となったことで、これまで個人または団体で取り組んできた努力の成果を見ることができないまま進級や卒業をせざるを得なかった生徒さんたちやその保護者からは、一方で連日テレビなどのニュースで見る社会人や自分たちより年配の人たちがマスクをせずに会食したり、夜の飲み会などを行っている様子をどこか煮え切らない想いで眺めていた、という話を聞いています。


そして、地元市の保護者からの訴えにあったように、都立高校の対応を見て区市町村設置の公立小中学校でも行事を実施するところと全て中止とするところに対応が分かれてしまった、中止とせずに行えるはずのものも中止にされてしまった、という事例も生じていました。


全学年を集めるといっても、その学校ごとに規模や生徒数、また敷地面積や施設の状況も違います。

感染防止対策を施せば、実施することができたはずの行事や部活動は数多くあったはずです。今後また緊急事態宣言、またまん延防止等重点措置が適用されるような場合にも、学校教育現場の設置者の皆様には生徒一人一人の活動や努力をしっかりと受け止め学校行事の継続が行えるよう最大限の配慮をお願いしたいと思います。


その想いから、今回は都教委に対して文書質問でこのように取り上げました。


「今後、再び新型コロナウイルス感染症が拡大し、緊急事態宣言が発令されたとしても、学習や学校行事などが行えるよう最大限配慮すべきと考えるが、都教育委員会の見解を伺う。」


オンラインでできることと、

対面でできることはそれぞれに中身や感触は違うものだということは教育現場の方であればもうわかっておられることと思います。

全てがオンラインで代替できるものではないということも。

引き続き、生徒さんたち、また保護者さんたちの様々な協働的な学びや教育活動ができる限りコロナ禍においても阻害されないよう、取り組んでいく所存です。




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