戦争の記憶を引き継ぐ取り組みについて。文書質問解説その③

東京空襲について、身近な誰かから話を聞くことはあるでしょうか?

1945年3月10日に起きた出来事でもあり、当時の体験を語ることのできる当事者が高齢となられれていたり、大変少なくなってきているのが現状です。


東京都ではかつて、戦争の記憶を引き継いで行けるようにと、東京都平和祈念館(仮称)の建設が議論・検討されてきた経緯がありました。


平成2年7月に、東京都平和の日条例が制定され、毎年3月10日を平和の日と定めて、それに伴い毎年この日にどのような取り組みをしていくかということをしていくかということを企画委員会の中で議論していこう、ということが決定します。


平成8年には東京都平和祈念館(仮称)の建設に向けた建設委員会が立ち上がり、都議や公募で集められた一般都民の参加も受け、事業化に向けて具体的なプランが検討されていたということです。


一方で平成9年ごろは都財政がかなり悪化していたこともあり、新年度予算が前年度比3割減少・・・などの状況も鑑み、財政再建推進プランを作るとともに東京都平和祈念館(仮称)の建設についても一度再考する必要性が重視されることになりました。


その後、平成11年3月の附帯決議で、平和記念館の建設に当たっては厳しい財政状況と従来の経過を踏まえ、展示内容のうち未だ不十分な事実については検討を加え、都議会の合意を得て決議すること、とされました。


これは担当局の職員に確認すると、平和祈念館の建設については全会派一致で行うとなっていたが、いざ具体的に「そこに何を展示するのか」という段になり様々な意見が出てまとまらなくなり、都議会での議論を続けることも含めて要検討、という形になったものだということです。


私の元に、本件についてご意見やご要望をくださった稲城市民の方がいらっしゃいました。その方や他にもそもそも「戦争の記憶を引き継いでいく」ことが大切だと感じている方達が地域の中に多くいらっしゃり、そのご意見に私も賛同するものです。


戦争の記憶を引き継ぐためのやり方は、一つではなく複数あると考えています。

平和祈念館を是が非でも建設しなければ記憶が引き継げない、というわけでもないですが、やはり元々平和祈念館を建設してまでそこで展示し、多くの都民に見ていただこうとしていた資料の活用は図るべきと考えます。


このような資料の活用についても、昨今はアーカイブ化やネットでの閲覧を可能にするなど様々に工夫を凝らしている取り組み事例も他地域ではあります。


そのようなことから、第一回定例会の文書質問を以下のように行いました。



Q3 戦争の記憶を引き継いでいくための取組について

 戦争の記憶を引き継いでいく為の取組について、都は、建設が凍結された東京都平和

祈念館(仮称)で展示するために寄贈を受けた遺品など、多くの空襲資料や東京空襲

を体験した方たちの協力を得て作成した証言ビデオを保有している。この貴重な資料

を積極的に活用し、多くの都民に見ていただくべきと考えるが見解を伺う。


小さな頃、私に空襲の記憶を話してくれた祖母は既に亡くなっており、私の子どもたちの世代、さらにその先の世代には直接体験を語ってくれる存在がいないかもしれません。けれど、その記憶や体験を少しでも引き継いでいけるよう、都にもできる限りの取り組みをお願いしたいと考えています。


引き続き、幅広いご意見をお待ちしています。

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