この春から、青少年健全育成審議会で優良映画の推奨数が増えている理由

昨日は第701回青少年健全育成審議会でした。

前回から委員の交代もあり、会議の中での意見交換もさらに活発に、また丁寧に行われるよう努めていくような雰囲気があります。


毎回のように、熱心に傍聴に来ていただいている都民の方も多くいらっしゃる審議会ですので、公開できる情報は審議会規則上限定されていますが、中の雰囲気などはできる限りお伝えして行きたいと思います。


昨日、帰りに傍聴の方から質問がありました。優良映画の推奨は、最近基準などが変わったんですか?という質問でした。


この背景にはおそらく、去年までは年間数本、程度であった東京都優良映画の推奨が、今年の春以降は毎月のように行われるようになったからです。

これは、実は、基準そのものは全く変わっていないのです。


優良映画の推奨は、条例に基づいて行われています。

東京都青少年の健全な育成に関する条例、優良図書類等の推奨 第5条に、「知事は映画、演劇、演芸及び見せもの(映画等)で、その内容が特にすぐれていると認められるもので、東京都規則で定める基準に該当し、青少年を健全に育成する上で有益であると認めるものを推奨することができる」とあります。これが優良映画推奨の根幹となる条例です。


さらに、条例施行規則にこうあります。

条例第5条の東京都規則で定める基準は、次の各号のいずれかに該当するものであることとする。

一 青少年の社会に対する良識と倫理観を育てるものであること

二 青少年が知識を身につけ、教養を深めていくことに役立つものであること

三 青少年の人を慈しみ、大切にする心を育てるものであること

四 青少年の美しいものに対する感性を磨き、育てるものであること

五 青少年の思考力、批判力又は観察力を養うものであること

六 全各号に掲げるもののほか、青少年の健全な心身の成長に資するものであること


これが、具体的な優良映画推奨にあたっての審査基準と言えるものです。

これに即して、東京都知事に対して優良映画推奨申請を出していただいたものが、当審議会で審議にかかり、様々なご意見を踏まえて推奨する、しない、と判断されるというものです。


さて、基準が全く変わっていないのに、この春から非常に活発に優良映画推奨が行われるようになったのはなぜか。


それは今年の春前の審議会で、当審議会の委員の1人である自民党の早坂都議が、優良映画推奨申請について映画会社や配給会社へもっと周知を行なってはどうか、とご提案をなさったことに由来していると思われます。

長くこの審議会の委員を務めておられる中で、ここのところ優良映画の審議そのものが大変申請が少なくなっているというご懸念をお持ちであったようで、審議会の中でその旨をご発言され、事務局に対して周知のご提案をされていました。

事務局にも確認しましたが、何年かに一度そのような周知をしているということですが、この春前にそのような審議会での提案を受け、映画会社や配給会社により広くまたわかりやすく、優良映画推奨について申請していただけるように勤めていただけたということです。

結果、春以降は毎月1〜3本の優良映画推奨に係る審議が行われているため、結果として東京都優良映画に認定されるものも多くなっているということがあります。


長年務めておられるからこその早坂都議からのご提案は素晴らしいものであったと思います。又、同じく去年から委員を務める公明党の野上都議の学校現場でも長年勤められたご経験からくるご意見はさすがですし、私と同じく新人ながら様々に意見や提案を申し上げている奥澤都議も非常にこの審議会での議論を毎月楽しみにしております。

他の審議会の委員の皆様達からも様々に教えていただけることがありますが、まだまだ見識も経験も足らぬ自分はより一層多くの都民の皆様の声を伺いながら、審議会での審議に勤めて参ります。