文教委員会生活文化局事務事業質疑。私立学校生徒のいじめや悩み相談の対応について伺いました
本日は文教委員会の事務事業質疑、最後の生活文化局でした。
また詳しくは後日ブログに書きますが、本日は一件だけ解説させていただきます。
私立学校のいじめや学校生活に関する悩み事についての相談対応体制についてです。
実際に私立学校に通う複数の相談者、また保護者の方から頂いている陳情や要望が複数ある件です。その方達に共通していたことは、私立学校に通う中で本人がいじめや友人との人間関係、また教師との関係について悩みを抱いた際に、相談することができる場所がない、というものでした。実際に教師からのパワハラや深刻ないじめが起きていることを東京都の教育相談支援センターに相談したところ、私立は所管外であると門前払いをされたり、弁護士に相談してくださいと帰されたというようなことを涙ながらに訴えて来られる方もいます。とある中高一貫校に通う生徒さんは相談先がわからず、心理的に追い詰められて腸炎となり、学校に通えなくなり辞めてしまわれたということもあるようです。
もしも、実際に東京都教育相談センターが私立学校生徒の相談対応は受け入れられないのであれば、他にどこが相談に乗ってくださるのか、その窓口をしっかりと保護者や生徒さんたちに周知してほしいということを伝えました。
質問したのは以下です。
私立学校の児童生徒がいじめなどの問題で悩みを抱えた時に、相談できる体制と児童生徒への周知の実施状況について伺う。
これに対して、局からは、
○いじめは、子供の生命や心身の健全な成長及び人格の形成に重大な影響を及ぼすことから、絶対に許されない行為であり、児童生徒がいじめについて相談しやすい環境を整備することが重要
○各私立学校においては、スクールカウンセラーを配置するなど相談体制の充実を図っており、都はその経費の一部を補助し、各私立学校の取り組みを促している
○都は、「東京都いじめ相談ホットライン」を開設し、24時間体制で無料相談を受け付け
○このホットラインの周知を図るため、とは、毎年、私立小中高等学校及び特別支援学校にポスター及びリーフレットを配布するとともに、学校を通じて児童生徒に、ホットラインの電話番号といじめに対する具体的な行動の取り方を記載した「いじめ防止カード」を配布
○今後とも、各私立学校と連携し、いじめの防止対策に取り組む
という答弁がきました。
いじめ相談ホットラインは電話の相談体制であり、いじめや人間関係に悩む児童生徒にとって見知らぬ人に電話をかけて相談するというのは非常にハードルが高いということもあり、SNSなどで相談ができるStop Itなどの民間アプリの導入も含めて、SNS相談の実現を検討していただけないかということをお願いしました。また、今年の夏に都立高校生に対して試験的にSNSでの教育相談が行われたことがありましたが、今後は都立公立私立問わず、SNSでの教育相談の推進も検討していただきたいという話をいたしました。
受け付ける職員のスキルや能力によって、相談対応にばらつきがあるようなことにも気を配っていただきたい改善点の1つです。
このほか、特に今日は文化プログラムや文化振興に関する質疑が多かったようでした。また後日、そちらについてもブログに書きたいと思います。
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