西淡路小学校、朝食提供事業の視察に行きました

大阪視察の報告その1です。


大阪市東淀川区の西淡路小学校で週に3日行われている朝食提供事業の視察に行ってきました。

この取り組みは各種報道でも取り上げられてきており、視察も相次いでいるそうです。広島でも同様の取り組みがすでにスタートしていますが、この日に話を伺うと関東地方も含め全国的に視察団が来ていることがわかりました。


https://news.yahoo.co.jp/byline/yuasamakoto/20180425-00083289/

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20181105-OYTET50051/

このように、各方面から非常に注目されています。


文部科学省が2018年度に行った全国学力・学習状況調査の結果によると、朝食を「毎日食べる」は84.8%、「どちらかといえば食べる」が9.7%、「あまり食べていない」が4.1%、「全く食べていない」が1.4%。15%超える小学生が、朝食を毎日食べる習慣が身に付いていません。

また、毎日朝食を食べる 子供ほど、学力調査の平均正答率が高い傾向にあることも分かっています。

もともと事業がスタートしたのは、ご両親が共働きや多忙などの理由もあり朝食を食べてこない生徒さんが多いことを長年民生委員を務めてこられた地域の方達が心配をしたことがきっかけだそうです。

お子さんたちを一番近くで見てきている担任の先生たちも、朝食を食べずに午前中の授業を受けている子達の集中力が切れてしまうことを心配されていて、特に3、4時間目になるともう授業の内容が全く入っていかない、ということが目に見えてあったということです。

この事業は、月に一度じゃ意味ないねん、というボランティアスタッフの皆さんの頑張りで、週に3日、朝6時から調理を始めて7時半から子供達がバラバラとやってきます。一人で来る子、兄弟で来る子、友達と来る子と様々で、一人一人ご飯の量や好き嫌い(がある場合は)を伝えます。月曜は大抵50数人、水曜と金曜はお母さんが仕事で疲れてきているので50人を超える利用者がいるということでした。


ボランティアスタッフのお母さんたちはお母さんたちは60代から80代、最高齢は82歳ということで本当に頭が下がります。

メニューは小学校のお昼の給食のメニューとにらみっこしながら、昼のメニューと似てしまわないように、偏ってしまわないように考えられているそうです。スタッフの中に調理師さんもいるのでとても心強いそうですが、正直お母さんたちの頑張りで無償ボランティアをしていただくというのにもいつか限界がきてしまいます。このボランティアスタッフさんを支える仕組みを作るか、広げる動きを作るかしないと難しいのでは、とも思いました。冗談混じりに、これいつまでやんねん!と笑っているお母さんたちの顔を見てそんなことを思いました。


食材の買い出し、諸経費の計算から申請書の作成まで、すべてお母さんたちが担っています。

でもそのおかげで、子供達の元気な「ごちそうさまでした」「行ってきます!」があるんだなと思いました。


印象的だったのは、学校の先生方のご協力です。

もともと、朝食事業を学校の給食室を使ってやったらどうか?と申し出てくださったのも前校長で、現校長も本当にこの事業の有益性を理解してご支援されています。担任の先生方も同じくで、学校の朝礼が終わった時間に、ギリギリ登校だったために朝ごはん屋さんに来られずに教室に行った生徒さんを、その先生はあえて「朝ごはん食べてきなさい」と送り出してくださったそうです。


それと、生徒さんたち一人一人の名前や顔、ご家族の状況まで把握しているボランティアスタッフのお母さんたちは、声をかけて、子供達の様子で普段と違うところがあればすぐに気づくという細やかさ。その声がけは子供達の学習効果のみならず、とても大切な人との関わりを持てている、見守られているのだという安心感も生み出しているように思えました。


広島などの事業スキームも注視しつつ、東京都での実現可能性について検討していきたいと思います。

ちなみに、夜の子ども食堂はもっと多く、6校が実行中であるそうです。

朝はどうしても、担い手の問題がある。そういったことからも、やはりボランティアさんの善意に頼るだけではなく、何か地域の取り組みを行政で支える仕組みを構築することが課題となりそうです。


他に視察したインクルーシブ教育、塾代助成についても後日ブログに書きます。


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