不健全図書と優良映画の諮問が行われました。第707回青少年健全育成審議会です。

最近、視察や意見交換が続いており、ブログ報告が追いついておりません。そちらはおいおいテーマごとに一つずつ、書かせていただきますが、今日は取り急ぎ2件都内医療機関と文化施設の視察に伺ったのちに、都庁にて青少年健全育成審議会でした。

プレス発表前なのでいつも通り内容の詳細などを記すことはできませんが、本日も不健全図書1冊と優良映画2本について、有識者などから意見を聴取し青少年健全育成条例に照らし合わせながら諮問が行われました。


不健全図書についてはいつもと同じく、事前の出版業界自主規制団体等への聞き取り結果も見せていただきながらの審議です。

最近ではこの自主規制団体も総数として何名の方が打ち合わせ会に参加したのか、という点だけではなく、どちらの団体から何名参加されていたか、という内訳も審議会に報告されるようになりました。青少年健全育成審議会は、委員の皆さんからの色々な疑問や意見を随時取り入れて運営に活かす柔軟さを持ち合わせている印象です。希望がある場合は傍聴人の方の上限の数も増やされましたし、今後もぜひ都民の方からもこの審議会に興味関心を持っていただいて、色々なご意見をいただきながら私も円滑かつ実効的な審議遂行に生かしていきたいと思います。


私のところにこの審議会の内容で普段意見が入ってきたことといえば、とある地域の区議さんから、子育て中のママさんたちからコンビニなどで売っているいやらしい漫画などはもっと子供達の目の見えないところに、しっかり手の届かないところへ置くようにしてほしい、ということでした。

これについては先駆けて成人誌の販売を取りやめたミニストップに加え、他のコンビニでも成人誌の取り扱いそのものを取りやめるという流れが大きなニュースにもなっていました。

(本ブログで当初、「この成人誌とは、いわゆる東京都条例で未成年の閲覧等が禁止と定められている雑誌のことです。」と記載しましたが、5月15日に都外在住の方から正しくはコンビニで扱っているのは「類似図書」であり、東京都条例で青少年の閲覧に不適切であると定められているのは「指定図書」「表示図書」でこれらはもともとコンビニでは取り扱っていない、というご指摘がありました。「指定図書」とは都条例によって青少年の健全育成を阻害するものとして特別に青少年に有害と指定されたものです。「表示図書」は指定図書と同じく有害図書としての扱いを受けるもので、図書類の製造・販売を行う業者で組織しかつ知事が指定した団体が審査し、自主的に青少年の閲覧などが不適当であると認めたものです。「類似図書」とは法律や条例でその流通が規制されているものではなく、青少年への流通が業界によって自主規制され、店舗への陳列にあたりカバーがかけられていたり青いシールで封がされていて立ち読みができないようになっているものです。ここに、訂正をして謝罪させていただきます。大変申し訳ありませんでした。)

子育て中のお母さんたちや、小さいお子さんも出入りをするようになってきたコンビニの中で、そもそも成人誌の売り上げが昨今かなり落ちていたということもこの理由の一つではあるようです。ただ、自主規制団体からは現在「写真週刊誌はどうなのか。成人誌だけでは不公平で、線引きが曖昧ではないか」という指摘もあるようです。


こういった議論がある中で、審議会で毎回審議をしているのは漫画のコミックです。担当課が毎月150冊程度の新札本を購入し、特に条例に抵触すると思われる1ないし2冊を審議会へと報告します。この最終的に審議会へとあげられるものに、そもそも20代30代以上の女性のファンが多いとされるBLものというジャンルのものが多いのですが、審議委員にとっては青少年の健全育成に資するものかどうかという視点で判断することは難しいのではという意見も聞かれることがあります。

大人の女性向けに書かれ販売されているコミックを、青少年の健全な育成に資するものかどうかと審議すること自体がやや、混乱を生む、わかりにくいものにもなりがちという意見もありますが、あくまでも判断の指標は「健全育成条例に明記されている基準」となりますので、コミックのストーリー性やその作者の意図などはこの際判断基準とはなりません。いくらストーリー性があり、その内容が健全でも、あまりにも描写が露骨で卑猥感があるものは全て区分陳列の対象となります。


以上が不健全図書、そして後半は優良映画選定の審議に入ります。

優良映画も、様々な理由から(青少年に教養を身につけさせるもの、批判力または観察力を養うもの、など、6つの基準があり、うち3つを満たしていると推薦人が送ってくるものが審議に上がります)審議会に付託されます。

審議委員は審議会より前の段階で映画を観ておいて、それぞれの感想や所見をまとめて当日審議する、という内容です。

この優良映画についても、内容は素晴らしくとも、少々その意図が伝わりにくい難解すぎるものや、ストーリー的には問題はないけれどもとある場面の描写に暴力的なものや反社会的なものがあった場合、非常に審議委員の中でも意見が分かれることがあります。

本日の2本の映画審議はおおよそ意見が分かれることがあまり見られませんでしたが、時にはそれぞれの感じることを真剣に出し合い、話し合う、なかなかに熱い審議会であると思います。

都民の方からの様々なご意見もいただきつつ、引き続き審議委員として努力・協力をしていく所存です。

いつも傍聴に訪れてくださる方もいらっしゃいます。大変ご苦労様です。ご理解やご協力、心より感謝申し上げます。

斉藤れいな(さいとうれいな)公式サイト

東京都議会議員 南多摩選挙区選出 斉藤れいなの公式ホームページです。