女性議員が増えにくい理由?オーストラリアの研究者からインタビューを受けました

女性の政治参加における障壁について研究されている、オーストラリアのRMIT大学の研究者 エマ・ダルトン教授からインタビューを受けました。

現在は6ヶ月間、上智大学の研究員としても従事されているようです。

日本をはじめ、世界各国においての女性の政治参加について、また政治への民間からの関わりや投票率についてなど、私も知らないこともたくさん教えていただきました。


オーストラリアでは投票は国民の義務であり、行かない場合罰金が課せられる、ということを伺い世界的にも珍しいその制度に驚くとともに、だからこそ選挙権が与えられるまでの少年・青年時代も含めて、主権者教育には大変重きを置いているというようなことがわかってきました。


日本は世界の中でも、政治家の女性、また管理職の女性の数が大変少ないということで、先進国の中ではジェンダー・ギャップ指数が最低です。

政治家や管理職は一つの基準となる項目ということですが、見渡してみると女性の社会での活躍が結婚や出産と併置されて「選択制」のようになっている事実がこれまであったのは事実で、政治家や管理職にかかわらず、女性が育児・家事をしながら社会でも第一線で活躍をし続ける、ということには相当の難しさがあったのではないかと感じます。


先日、地元の商店街連合会の懇親会でもとある民間企業の女性管理職の方と話して感じたことは、これは政治や一部企業の中だけで起きている難しさではなく、日常的に当たり前に、そこかしこにあるものだ、ということです。


例えば父親が小学校や幼稚園、保育園の連絡で先生に連絡を入れると、母親にあらためてかけ直させるよう伝えられたり。日本では男性が育児をともに担っている、という原則が幼児教育・保育の現場ですらまだ浸透していません。


女性で子供や家庭があっても、仕事の一環で必要とあらば夜の会食にも参加せねばならない場面が出てきます。先述の企業の方からは、祖父母や様々な人の手を借りて、絶対に出るべきものを絞って参加して、大変ご苦労されてきたという話を伺いました。


私もできる限り、お誘いいただいた夜の懇親会などは家族の協力と子どもの体調が許す限り参加するようにしています。けれど、すべてに参加できてはおりません。夜の懇親会のために昼間の仕事をなるべく早く切り上げて、子供を早めに迎えに行って親や義実家にお願いをした上で参加することもありますが、昼間の仕事が長引いてとても子供の送り迎えも間に合わなくなってしまうこともあります。

夜の会食に出なければ、社会人として、また政治家としては失格になるのでしょうか。

出来るだけ出られる方がいいとは思いますが、小さな子を育てる親としての役割も担っている人は、官民問わず大変な苦労を抱えていると推測しています。


また、今回の教授のご興味の中に世界的にある女性へのセクハラ問題についてということがありました。

政治家として、仕事をする中で、セクハラと感じるものがあるか、というご質問。

セクハラをセクハラと感じさせないできた日本社会の中で、その声を上げることは容易なことではありません。声を上げる女性側にリスクが生じることすらあります。

けれども、政治家として仕事をする中でも確実にセクハラと呼ぶことがふさわしい場面に出会ってきたことも事実です。

女性議員の中には、そうした活動の中で心が折れ、自分の目指す社会を実現するために、2期目は出馬せずに民間で頑張ることにしました、という方もいらっしゃいます。女性の、特に若い方のそのような2期目に出ないという方は大変多いそうです。

私自身は元々違う仕事をしていたこともあり、それをセクハラと呼ぶことに慣れがないのですが、例えば日々、知らない男性から直接(メールやSNSなどで)連絡が来て、話したい、会いたい、チャットできないか、友達になれないか、一緒にお酒を飲めないか、恋人はいるのか、等々の言葉が届くことが多いです。プロフィールを見て、子供がいる、年齢が想像より上だった、とお叱りの連絡が届くことも。

長く女性議員をやっている先輩方にも話を伺いつつ、自分も必要とあれば(政治家というよりもむしろ)今苦しんでいるすべての働く女性のために、どうすれば女性がその「性」の部分にだけ照準を絞ってコミュニケーションをとる対象とみなされないような社会になるか、考えて同じ想いを持つ方たちと共に活動していきたいと思いました。


教授の論文が出来上がったらシェアしていただく予定です。

こちらでもまた、報告しようと思います。

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