都議会にて児童虐待根本解決に向けた勉強会「親子・子育て応援ラボ」を開催しました

昨日27日の午後、以前ブログでもご案内をした児童虐待根本解決に向けた勉強会を開催しました。


年末の仕事納めの日にも関わらず、各所から地方議員をはじめ、子育て支援に携わる方や虐待サバイバーの当事者の方、子育て中の親御さんなども来てくださいました。この日来られなかった方からも、後日オンラインで内容を視聴したいと言うご希望をいただいておりますので、この後申し込みをくださった方にも動画を見ていただけるように準備をしたいと思います。


普段からこの件について都議会で取り組む中で、東京都の社会的養護に携わる方々や子育て支援に携わる方々、また若年女性の支援に取り組む方など様々な立場の方達から「虐待防止は児相の体制強化では十分ではない。蛇口を閉めなければ!」と言う共通したお話を伺ってきました。

この内容は、想いのある地方議員や全ての方に共有しなければ!と言うことで、今回のこの会を品川の横山ゆかり区議・目黒の田添麻友区議にご一緒させていただいて企画・調整を進めました。


今回来ていただいた講師の方々は、普段はそれぞれが2時間講演されるような大量のデータや知見・経験をお持ちの方で、トータルで2時間の会の中で本当に短い時間でお話しいただくことが心苦しいほどでした。

1人目の愛恵会乳児院の施設長であり、都社協児童部会の制度政策推進部長、特別区児童相談所設置対策委員長などを担当してきた方でもあります。

主に東京都の社会的養護(施設委託と里親委託の現実についてなども含めて)についてお話し頂きました。

児相をいくら変えても、虐待防止には繋がりません、大切なのは区市町村(住民に近いところ)での子育て支援なんです、と言う言葉が胸に響きました。

2人目の講師は大阪府子ども家庭サポーターの辻由起子さん。NPO法人西成チャイルド・ケア・センター理事や子育て応援団体「子どもを守る目@関西」代表を務めつつ、行政の顧問などを歴任されて一年を通して全国各地で講演活動を行われている辻さんのお話に、会場からはため息や感嘆の声も上がっていました。


民間のプレイヤーとして、数々の子育て支援・若年女性や子どもの支援を実践しつつ、

官のあり方を変えるために常に働きかけ、時には官の一員としても活動されるその姿には脱帽します。


実際に茨木市で進められている、小学校における性と生の教育について、資料も持参してくださりましたが、その資料は区市町村議員の先生方に大人気で飛ぶようになくなってしまいました。小さな頃から性と生の教育をすると言うことは、子どもの頃から自分の体について知る、自分を大切にすると言うことを学ぶことにつながる。そのため、たった1時間の授業を受けた後に、子供達の自己肯定感が劇的に高まるそうです。東京都では発達段階に合わせた適切な性教育のガイドラインが改訂され、性教育のモデル授業も始まったところですが、まだまだ実際に取り組める学校は少ないのが現状です。小学校ともなると、さらに地域による違いもあって、なかなか進んでいないと感じます。


また、辻さんの、虐待防止については、子育てに悩んでいるお母さんお父さんは行政に頼るわけがないです、と言うお話が印象的でした。

行政に近い人だと知られたら距離を置かれてしまうこともあるため、虐待防止のオレンジリボンなどは外しておかないと、と言うほど。


これは自分も同じことを配偶者暴力(DV)の被害者・当事者から話を聞いてきた中で感じました。

行政を頼らない理由は、「相談しても結局問い詰められるだけで、何もしてくれない」と言うものも多いです。


3人目の講師の行本充子さんは産前産後トータルケアネットワークを立ち上げた、一般社団法人 乳幼児子育てサポート協会の代表であり、辻さんと同じく民間プレイヤーであるとともに、尼崎市の男女共同参画推進委員も務めておられます。


子育て当事者が、なぜ子育て支援につながらないのか。行政を頼らないのか。

その理由が、行本さんのお話で明らかになる流れとなりました。

産後ケア事業は東京都でも補助が行われ、都内区市町村も年々活用するところが増えていますが、すでに活用している区市町村についてもその実態は様々で、例えば産後ケアを使いたい、とお母さんが考えたときに「ご主人が育休を取っていたら対象外」などの適用除外条件が設けられていることもあり、「問い合わせたけど、うちはダメだった」と言うことも少なくないようです。


そもそも、産後ケアとはどんな目的で実施されているのか、がずれているところもあるように感じてなりません。

行本さんのお話では、子育て中のお母さんたちに取ったアンケートで「旦那さんに育休を取ってほしい人はたったの17%でした」と言うところがショックでもありました。これは旦那様が育休を取って家にいると、奥様の仕事が増える、負担感が増えるだけ、と言うことからだそうですが、行本さんもおっしゃっていたようにこれは旦那様がたのせいではなく、日本社会全体で捉えるべき課題です。キャリア教育やプログラミング教育と同じように、小さなうちから家庭の中での仕事についても教わり、実践していくことが必要なように感じます。


それぞれの議会や地域、または団体だけで考えていくのではなく、

縦、横、斜めに繋がりを持ちながら、本当に効果的な子育て支援とは何か、虐待を防ぐにはどういった手立てが必要か、この勉強会を皮切りに、今後もその度ごとにテーマを設けて継続的にこのラボを開催していきたいと思います。


今回参加できなかった方で、動画視聴をご希望の方はぜひご連絡を頂きたいと思います。

お忙しい中、ご参加くださった皆様、

そして運営を助けてくださった皆様、

貴重なお話をしてくださった講師の皆様、本当にありがとうございました。

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