都立小児総合医療センター、多摩総合医療センターを視察しました。

森澤都議と、都立小児総合医療センターと多摩総合医療センターの視察と、病院関係者の皆様との意見交換に行って来ました。


都内で、と言うより全国でも有数の、東京都と株式会社が連携して協働・共同で病院設置と運営を行うPFI方式で設置・運営されている超巨大医療センターです。

この二つの医療センターはそれぞれに連携・患者の行き来もしやすい構造となっていて、院内の導線やERに来る患者の方が血液造影やCTスキャンの検査を直ちに受けられるように最も近いところに検査室が置かれているところも印象的でした。

また、周産期医療を扱う多摩総合と、

新生児救急医療を扱う小児総合の連携を支えているのがこちらの新生児ドクターカー。

このドクターカーを有する病院は都内でも限られているそうです。

365日、24時間、ハイリスク妊産婦に対する医療やNICUを必要とする新生児への高度な医療を提供しています。

新生児の手術にあたっては、母体から切り離され、その新生児が危険と判断されてから5分以内で処置に当たれるように取り組んでいると言うことです。一般的には30分以内に処置に当たることとされているようですが、酸素や血液が送られていない状況で新生児が1分置いておかれるだけでその後の快復経過が全く違う、と院長先生はじめ大変な想いを持って望まれていることが伝わって来ました。


ただ、お話を伺っていて驚いたのは、ここに運び込まれるハイリスク妊産婦さんの置かれている状況の難しさです。

他の医療機関で断られた妊産婦さんでも、出来る限り受け付けるようにしていると言うこちらの周産期医療部門ですが、そこには居所なし・住所不定、また未受診妊婦(妊婦健診受診歴なし)、母親が外国籍、精神疾患など既往歴をおもちである場合など、出産以降もちいきでの福祉の支援が必要な方が大変増えていると言うことでした。

生まれてから五日間の間に、地域での支援につなげていくために現在病院にはソーシャルワーカーもいて生活のことや育児のことをサポートすることとしているそうです。

ここに繋がった母子は良かったですが、繋がらない母子の存在も気になりました。


また、多摩総合医療センターが他の大学病院等と大きく違うと感じたのは、

「専門家=スペシャリストを育てることがただ一つのゴールではない」

と考え、ゼネラリスト=複数の疾患を持つ患者さんを1人で診療することができる、総合内科診療医を育てておられると言う部分です。

高齢の方などにとっては、複数の疾患を持ちあちこちの課を回って診療を受けていくと言うのは大変なことです。

地域包括ケアの一翼を担い、地域に密着した医療の現場でもあるからこそ、こちらのセンターが総合内科という診療部門をお持ちであることに驚きました。



小児総合の方は、あちこちにこどもたちが遊べるような、楽しくなるような仕掛けが施されていました。子どもたちの作品や絵なども飾られていたり。コンセプトは「森のホスピタル」。


こちらは子ども救命センターとして都内全体の約4割の患者さんを受け入れています。(都内では、受け入れている病院は4病院のみで、他3病院は23区内です)

多摩地区の新生児症例では、超低出生体重児の62.5%、外科症例の95.1%を扱っているというからその果たしている役割は甚大です。


小児がんの拠点病院であり、

小児難病医療も執り行い、

児童精神科も有すると言う特徴があります。

児童精神科は、全国1000床のうち20%にあたる202床を有していて、子供の心の診療支援拠点病院でもあります。


小児期の疾患を抱えたまま成人となる患者が増えていることもあり、小児から成人への間の、「移行期」と呼ばれる期間にどう適切な医療やその他の支援を行うか、と言う移行期医療についても、多くの症例を扱いながら治療や地域連携を行われています。


その移行を支える移行支援プログラムにおいては、将来患者さんが自立して生活できるようになるために、生活できるようになるために、性的健康や職業的計画についてまでも網羅されていると言うから驚きました。


また、医療の進歩とともに増えている、医療的ケアを受けているお子さんの数は10年間で10倍異常に増えています。

そのお子さんの状況(医療的ケアを受けているけれども歩ける、話せる、と言ったお子さんもいます)も様々な中、それぞれの状況の違いを理解しつつそのお子さんに適切な生活の計画をできる、支援できる人が必要だ、と言うお話がありました。

法律改正はできていても、まだまだその支援者に報酬が届くところまで行っていない。

これは大問題だ、と感じてしまった次第です。


その他、看護士の皆さんの働き方改革など、

現場で伺うからこそ、見えてくる課題とそれに取り組まれる姿に触れることができました。

現場の工夫や努力は大変涙ぐましいものがある、とも感じました。


総じて、院長先生をはじめとして全ての職員の方がそれぞれに声を掛け合い、チームとして真摯にひたむきに仕事をされている様子が伝わって来た視察でした。

院内を院長先生や看護師長がご案内くださっている間、職員やスタッフの方々と気軽にあたたかく声を掛け合っておられたところにこの病院のあり方が現れているように感じました。


人の頑張りに期待しすぎては、良い人を潰してしまうかもしれない。

そういった危機感を持って、必要な提案や改善に向けた議論を都議会で重ねなくては、と思いました。


視察をご案内くださった病院経営本部の皆様や、

受け入れてくださったセンター関係者の皆様、本当にありがとうございました。

斉藤れいな(さいとうれいな)公式サイト

東京都議会議員 南多摩選挙区選出 斉藤れいなの公式ホームページです。