再犯防止を根本から考える。更生保護施設、自立準備ホームへ視察に伺いました。

東京都の再犯防止計画にも記載されている、都内で退所者の自立支援を行う更生保護施設と自立準備ホームに法務省の方にご調整頂いて、視察と意見交換を行いました。


この視察を組んだのは、

東京都の再犯防止推進計画が策定されましたがその内容と現場の状況を照らし合わせて見ておくべきだと思ったことと、

犯罪を犯してしまう人にとって、その後の自立に向けた居住確保などに高いハードルがあるというお話を以前勉強会でも伺っていたこともあり、実際に支援を進められている方達からお話を伺いたかったからです。

居住については、犯罪を犯してしまった内容やその方の元々住んでいる地域によっては、自分の住んでいた地元に帰れない、SNSなどで住所や罪状も全て曝け出されてしまっている、などの状況もあり、最近では元いた地域に戻れない、ということも少なくないそうです。

また、刑務所を満期出所、もしくは一時出所する人のうち、4割は家族のもとへ、それ以外は家族がおらず、1人でグループホームやアパートを探すしかないという現実も。

各種依存症などがあったり、精神疾患があったりする場合は、アパートに1人で暮らすということは孤独や誘惑との闘いとなることもあり、また同じような罪を犯してしまうことも多いと伺いました。


最近、各種の異なる分野・問題での視察で何度も同じ問題点を伺うことに気が付きました。

「孤独」です。


孤独ということは、1人で選択する際に気が弱くなったり、不安になった場合に、支えてくれる存在がありません。

そのため、容易に楽な道や簡単な道を選んでしまうことがあるのかもしれません。


こちらの更生保護施設、またその後伺った自立準備ホームはどちらも、施設としては真新しいものではなく、なかなかに年季が入っているようにも感じられるものでした。


けれども、ここにつながっている人たちの雰囲気はどこか温かみがあって、「つながり」があることによってその安心感が得られているのではないかと感じる部分がありました。2施設とも、民設民営の施設です。こちらを出た場合にもその人をフォローして行けるような取り組みを自前の予算で充実されていることにも感銘を受けました。

次に訪れた自立準備ホームは、台東区の特定非営利活動法人・自立支援センターふるさとの会の皆様からまずは事業概要を伺い、その後少し歩いて女性専用施設「ふるさと日の出館」の中を視察させていただきました。こちらは住所など非公開とされていますので、写真も撮影せずに行わせていただきました。


こちらのふるさとの会の取り組みには大変学ばされました。

そもそも本来、支援が必要な人に、どんな支援が必要かを議論し、それを行う、というのが行政の務めの一つであるように考えますが、

ふるさとの会の取り組みはその考え方をさらに昇華させたものでした。

支援が必要な人それぞれをつなげて、それぞれが相手を支えることができることがあれば、そのための仕組みを作る。

まさに

支え合いを支える

という考え方のもと、宿泊所や自立援助ホームという「住宅提供」にとどまらず、就労支援施設や老人施設、通所介護、サポートセンターや給食センターも運営されており、一つのところで支援を受ける側の方が違う場所では支援を行う側の方となっていたりと、社会として支え合いの形がこちらの法人の事業の中で成立していることに大変驚きました。


就労の形も、様々あって良いのだということを改めて感じさせられました。

ソーシャルファームを自力で体現しているような取り組みに、脱帽しました。


再び、東京都の今後のソーシャルインクルージョンの本気度を確認したくなる視察の内容でした。持ち帰り、議論をしてゆきたいと思います。


斉藤れいな(さいとうれいな)公式サイト

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