水害対策に新たな動き。多摩川上流の小河内ダムの活用について

先週も都内を始め、激しい豪雨と駅周辺などの冠水がありました。世界でもゲリラ豪雨や大雨、ヒョウが降るなどのニュースが増えており、国内では大型台風などへの水害対策として堤防活用や新たな既存ダムの活用などを進めるよう、国の方で検討会議が重ねられてきています。


「新たな既存ダム」というのは何か?といいますと、


全国には一級河川の水系が109あり、

各水系ごとに雨をためて洪水を防ぐ治水用のダムと、

農工業や発電・水道用の利水用のダムがそれぞれ全国の水系に存在しています。


後者の、利水用のダムはこれまで治水目的の放流を想定しておらず、

洪水対策はあくまでも治水用のダムが担ってきた為、

「洪水対策に活用されていない既存ダム」が全国に点在していました。



新たなダムを作るには大変な予算や年月がかかりますが、

今使われていない既存ダムの活用で洪水対策が取れるならば進めよう、ということで、

昨今の大型台風や河川氾濫への新たな対策として、

「既存ダムの洪水調節機能強化について」検討会議が重ねられ、今月4日に全ての一級河川で治水協定が締結されました。


正確には、水系の中にはダムがないところなどもあり、全国109の1級河川水系のうちダムのある全99水系で地元自治体や利水団体と合意し協定を結びました。

 この協定により、新たに利水ダム620カ所と治水・利水両用の多目的ダム335カ所で事前放流できるようになるということですが、東京都の多摩川上流で今回新たにこの対象となるのが小河内ダムです。


多摩川水系で水害対策に使える容量(洪水調節可能容量)が、

これまでは0(!)㎥だったものが、

今回の協定締結により約3600万㎥分(=八ッ場ダム0.4個分)増加する見込みです。


ちなみに、八ッ場ダムは1967年からおよそ5320億円を投入し建設された、有効貯水容量9000万㎥の多目的ダムです。


小河内ダムで今後、台風予測の三日前から洪水対策として事前放流が行えるようになるとのことですが、

縦割り行政の弊害として、これまで活用されてこなかった利水ダムの活用が進み、多摩川流域も台風豪雨などの際に周辺住民の暮らしを脅かす洪水などが起こらないよう、東京都の取り組みを今定例会では文書で質問する予定です。


また、洪水対策の中でも、台風などの総降雨量の多い場合ではなく、

先週のような突発的なゲリラ豪雨については、この利水ダムの活用は解決策になりません。

ダムの活用は基準降雨量が450mmと、大変大きく設定されている為です。


ゲリラ豪雨への対策は、水道局事業としてのダム活用ではなく、

下水道局の雨水処理機能強化や、

建設局の堤防強化が必要であり、

東京都ではそう言った防災対策の総合的な計画や指針を取り扱うのは総務局になっています。


各局に取り組み強化を要望しつつ、増えゆく水害への対策に努めてゆかねばならないと感じています。


本日は本会議閉会日です。

13時から討論と採決が行われる予定です。東京みらいを代表し、東京都の新型コロナウイルス対策等について討論を行う予定です。動画で傍聴も可能ですので、ぜひご覧ください。

斉藤れいな(さいとうれいな)公式サイト

東京都議会議員 南多摩選挙区選出 斉藤れいなの公式ホームページです。