東京都の重症者の定義について。

厚生労働省の野党合同ヒアリングがあった18日から、東京都の重症者の定義がいつの間にか変更になっていた、隠していたのではないか、等々の報道があり、私のもとにも問い合わせが来ていることもあり、関係局に事実関係や根拠を伺って整理をしているところです。


まず、東京都が重症者の定義を変更したのは4月27日にグラフ集計を始めた時からで、ホームページを確認するとその旨が記載してあります。つまり、この定義はこの時点で公表されています。


4月27日以前は重症者とは国定義と同じの

ICU入室者、人工呼吸器やECMOを使用

となっていたものが

この日以降、

人工呼吸器やECMO使用

となりました。

これはこの日のグラフ作成と同時に公表され、又この独自基準によるモニタリングについては、国からも了解をもらっていたということです。


これは東京都の独自の病床事情が関わっていると推察しますが、

東京都ではICUに重症患者がいるとは限らない、中等症や軽症患者がICUにいる場合があるという状況があることから、東京都としては東京都としてはモニタリング指標はあくまでも重症患者として「人工呼吸器・エクモを使用」の方を計上していくことに今後も変わりはないということです。


東京都は病院の面積に関わる諸事情等もあり、患者2名に対して看護師1名を配置するICUのみならず、患者4名に対して看護師1名を配置するHCU(ハイケアユニット)を持つ病院も少なくありません。

コロナの重症患者について、ICUに入っていただくという病院ばかりではなく、

HCUに入れて治療をする病院もあることから、

「高度な呼吸管理が必要な患者=人工呼吸器又はECMOの使用を要する患者」とすると、

ICU入室者のみを計上したとしても重症者の数として捉えることはできない、ということになります。

又、ICU入室基準についても、明確なものはなく病院や時期によりまちまちという実情もあるそうです。


こういった事情から、東京都のモニタリング基準の重症患者はどこの病床を利用しているかという観点より、その患者が高度な呼吸管理を必要としているか、という観点を捉えて計上しているということになります。


ちなみに今後は国の通知が「病床の使用状況を的確に把握したい」という目的を持つものである事を鑑みて、東京都もI CUにいる患者数を週に一度国へ報告することになりました。

2日前の時点の数字ですが、東京都基準では重症患者は31人、ICU利用者も入れた国基準では38人となります。


重要なのは自治体ごとの病床に係る状況も踏まえて、最も適切な情報が収集され、発信されることだと考えます。

国の基準はあくまでも新型コロナ患者を含む全ての集中治療が必要な重症者に対して治療を行う病床の把握のために活用されるもので、東京都の定義では新型コロナ患者の重症者数を特に把握するためのものであり、このどちらもが活用・公表されつつ今後の重症者の療養体制のあり方を議論していくことが望ましいのではないでしょうか。


東京都と大阪府などで基準が異なることに不安のお声も聞こえるところですが、東京都の状況を一つ一つ明らかにしつつ現実的に今重症化しつつある患者の方がどのように医療体制へとつながっているのか、について引き続き私も情報を収集し、発信していきたいと思います。



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