児童養護施設退所者支援について、オンライン勉強会を開催します
児童虐待の根本解決を目指して、様々な勉強会を開催しています。
この勉強会は「親子・子育て応援ラボ」という任意の団体主催で昨年から様々な講師を招いて開催してきています。
ラボの事務や企画を進めるメンバーは全員ボランティアで、地方議員もいれば民間の支援活動をされている方もおられます。
ラボの事務のお手伝い・ボランティアのお手伝いなども随時募集しております!ぜひご連絡くださいませ。
第5回勉強会は、9月14日16時〜17時半、オンラインにて開催します。
講師はブリッジフォースマイルの林代表です。
児童養護施設の退所者の支援を行う団体の活動を通して、退所者にもっと早期に(退所する前、学齢期、学校などでも)できる支援はどのようなものがあるか?ぜひお話を詳しく伺って考えてゆきたいと思います。
実はこの勉強会に、以前虐待防止討論会でご一緒した児童養護施設退所者の方に個別にお声がけさせていただきました。参加してくださることになっています。
児童養護施設退所者、と一括りにすることは時に誤解も生じさせる恐れもあります。
退所者と言っても、様々な家庭事情や状況の方がおり、一緒くたにはできないのが現実です。
今回林代表を講師にお招きしたことは、退所者を一括りにして「こんな支援が必要だ!」と解き明かしたいということでは全くなく、むしろその逆です。
児童養護施設にいる児童一人一人、またそこを出て社会へと向かう退所者一人ひとりに個別の人生があって、個別の悩み事や困っていることがあります。
その個別の困りごとを社会で一緒に共有できる場所はあるのだろうか。
一人ひとりが悩んだ時に、支えとなる存在はあるのだろうか。
頼れる実家がある、実親が支えていてくれる、そんな場合は例え社会に出て体を壊すことがあっても、精神を一時的に病んでしまうことがあっても、また出産や育児、時には離婚などを経験したとしても少なからず力になってもらえたり、少なくとも生命の危険は乗り越えさせてもらえるサポートを頂けると思います。
一方で、頼れる親など親族がいない、実家がない、そんな場合はもし社会に出た後に体を壊したり、出産や育児と就労をどこにも頼らずに自分だけ・もしくは自分とパートナーだけで行えばならなかったりした時には家賃が払えず住居を失ってしまったり、就労先から解雇されてしまうなどの恐れもあります。
困りごとはこれだけに限ったことではないとは思いますが、
そもそも日本の社会の中において、「家族でなんとかしてください」とされる場面は大変多いです。
家族で何とかできない状況の人はどうしたらいいのか。
虐待の連鎖を断ち切るというけれど、それは児童相談所が体制を強化して子供を保護すればそれでいいのか。
それだけでは不十分であると感じています。
今まさに子供との関係に悩んでいる親を支援すること。
また、親との関係が健全に築かれないまま、社会へ出なければならない一人ひとりが必要とする支援を親ではなく社会が構築していくこと。
私自身もまだまだ勉強中ですが、
この問題を所属や属性関係なく、日本に生きる全ての人が一緒に考えられるようになることを願って、今回の勉強会も幅広く希望される方の参加を募りたいと思います。
今回は有料のため、事前にpeatixで手続きをしていただく必要がありますので、ご注意ください。
ご参加お待ちしております!
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